OUTSIDE IN TOKYO
Pedro Almodovar & Penelope Cruz INTERVIEW

ペドロ・アルモドバル&ペネロペ・クルス
『抱擁のかけら』オフィシャル・インタヴュー

ペネロペ・クルス インタヴュー

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本作について彼が初めてあなたに話したのはいつでしたか?
作品の役柄について、彼はいつも何ヶ月も前から話してくれるわ。1年前のこともある。
この映画のことを話してくれた時、彼がとても撮りたがっていて、私に演じさせたいと思っているのがよくわかったわ。私は何もかも忘れて飛びこむだけ。だから自由でいられるの。

この作品も物語性の高い作品です。どうしてアルモドバル監督はそれほどまで、そういう作品に惹きつけられるのでしょう?
ペドロのような人たちは芸術にとても思い入れがあるのだと思う。彼が映画を作っているところを見ると、それが彼の人生で一番大切なことなのだとわかる。彼はマテオというキャラクターに共感しているように思うわ。いい映画、いい本、いい音楽は、私たち皆にとって、人生の時を刻んでくれるようなものだと思うの。食べ物みたいに栄養を与えてくれる。私は小さい頃から芸術と一緒に育ってきたから、私の人生のとても大切な一部になっている。私にとって欠かせないものなの。もし私が女優じゃなかったら、カメラの裏側の作り手がどんなものか、見てみたいわ。

レナ役をどのように準備されましたか?
毎日ペドロのオフィスで、一緒に3ヶ月半リハーサルしたの。監督ごとにやり方は違う。でもペドロとはいつもそんなふうに作業するわ。それに監督やほかの俳優たちとのそういう時間が、私は好きだわ。何かを見つけるための時間。間違ったって構わないし、ひとつのシーンをいろいろなやり方でトライできるから。

アルモドバル監督が、あなたの美しさを称える映画をもう1本作ってくれましたね。
ありがとう。でも・・・わからないわ。もし演じるキャラクターが美しく見える必要があれば、そのキャラクターのために、そう見えるように努力するわ。もし醜悪に見える必要があれば自分のエゴを捨て去るべきだわ。演じるキャラクターが必要とするものがすべてだから。

アルモドバル監督の演出ならば、大胆なシーンを演じることに、より安心感がありますか?
撮影現場ではいつも恐怖を感じるわ。最初の週は自分が降ろされてしまうんじゃないかと、自信がなくなるの。いつだってそう感じるわ!ほとんどの俳優がそういう恐怖を感じていると思う。でも誰よりも私にそう思わせる監督が、ペドロなの。彼のことをとても大切に思っていて、彼を失望させたくないから。私たちには友情があるし、私に何度も何度もチャンスを与え続けてくれる人だから、絶対に彼を失望させたくないのよ。

米アカデミー賞を獲得されて以来、あなたの生活はどう変わりましたか?
何もかも、とても速く過ぎ去っていく感じがするわ。数ヶ月か、1年くらい、仕事から離れる必要があると思う。すべてのことを、そしてこの出来事を、ちゃんと消化するためにね。

アルモドバル監督が、あなたのことを、子供をもちたいと思う唯一の女性だと言っていました。それをどう解釈しますか?
えっ?たぶん、それは彼のジョークだと思う。それを報道の場で言ったの!?それなら・・・でもたぶんジョークだわ。わからないけど、ジョークかどうか聞いてみるわ。でもきっとジョークよ。ペドロってそういう人だもの!

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