OUTSIDE IN TOKYO
JAPAN PREMIERE

ケイト・ブランシェット『キャロル』ジャパン・プレミア

3. Labor of Love、愛で作られた作品『キャロル』

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クリス・ペプラー:実は本日、ケイト・ブランシェットさんの大ファンだという日本の女優さんに応援に駆けつけて頂いております。早速お呼びしたいと思います、皆様大きな拍手でお迎えください、寺島しのぶさんです、どうぞお越しください。ちなみにこのお花はニコライ・バーグマンさんが『キャロル』をイメージして花束を作ってくださったそうです。
ケイト・ブランシェット:とても美しいです、ありがとうございます。
クリス・ペプラー:寺島しのぶさん、『キャロル』をご覧になって、いかがでしたか?
寺島しのぶ:これぞ映画という映画、理屈がない、もう観ているだけでその世界に自然に入り込みました、そしていつもの通り、登場した瞬間から観る人の心を掴んで離さないケイトさんとルーニーさんのお芝居が素晴らしかったです。
クリス・ペプラー:同じ女優さんとして、こういう風に思われていることに対して、ケイトさんはどういう風にお感じになられますか?
ケイト・ブランシェット:寺島さんのようにとても経験があって素晴らしい役者さんに、そういう言葉をかけて頂いて本当に嬉しいです、ルーニーにも伝えておきます。
クリス・ペプラー:そして寺島さん、ケイトさんは大好きな女優さんということなんですけれども、会われたのは今回が初めてですか?
寺島しのぶ:はい。
クリス・ペプラー:もう打ち解けていらっしゃいますけど、いかがですか、生のケイトさんは?
ケイト・ブランシェット:恥ずかしいから、そんなこと聞かないでください(笑)。
寺島しのぶ:本当に女優さんとして尊敬するというか、彼女が選ぶ仕事とか、その核を掴む役への入り方とか、憑依する感じとか、男性もされてますからね、同じ監督でボブ・デュランの役をやられている方ですから。この人はこういう人物なんだっていう掴み方がとても素晴らしくて、それをいとも簡単にさりげなくされているところが同業者として素晴らしいなと思います。
クリス・ペプラー:ケイトさんに何か聞いてみたいことはありますか?
寺島しのぶ:女性も色々なタイプの女性を演じられて、男性もされていますが、今度は何の役をやったらまた新しい自分が見つかると思いますか?
ケイト・ブランシェット:相撲力士の人生物かしら(笑)。
寺島しのぶ:太らないといけないですよ(笑)。
ケイト・ブランシェット:そうですね、食事にいろいろな障害を持っている、そういう相撲力士だったらいけるかもしれません(笑)。
クリス・ペプラー:まだまだ、色々お話しを伺いたいと思うんですけれど、名残惜しいのですが、最後となってしまいました、お二人からメッセージを頂きたいと思います。まずは寺島さん、よろしくお願いします。
寺島しのぶ:もう本当に夢のような美しい映画だと思っております、1回拝見しましたけれど、2回も3回も観たくなる美しい映画でした。どうぞ皆様、お楽しみください。
ケイト・ブランシェット:寺島さんには力強いサポートを頂いて、本当にありがとうございます。また、配給会社の方々も一生懸命頑張ってくださっているこの作品、私たちも製作している時、本当に愛で作られた作品(labor of love)なんです、皆様にも同じように感じて頂ければ幸いです。


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