OUTSIDE IN TOKYO
Mikhael Hers Interview

ミカエル・アース『アマンダと僕』インタヴュー

4. 私が気をつけたのは、暴力を受け入れる形で表現をするということ

1  |  2  |  3  |  4



OIT:この映画では、テロが起きるという厳しい現実が描かれていますが、演出に軽やかさがあり、パリの街の撮り方がパリという街へのラブレターのようにも見えます。
ミカエル・アース:それは私の感性であり、自分の持っている個性なんだと思います。同じストーリーを色々な人が様々なやり方で描くことが出来ます。私が気をつけたのは、暴力を受け入れる形で表現をするということです。悲劇を描いてはいますけれど、最終的にそこには光もあり、希望がないわけではないということ、そういう形で暴力性を表現しました。ですから映画を観ていて、歌を聴いていて、人々が気持ちいいとか、居心地がいいと感じるのと同じように、この映画を観てそういう気持ちになってもらえればと思います。あくまでも私は自分の好きな場所で、好きな俳優達を撮っていますから、それを観ている皆さんがそういう優しさを感じ取ったり、気持ちが和むというのは物事の道理なのだろうと思います。



←前ページ    1  |  2  |  3  |  4