OUTSIDE IN TOKYO
WOODY ALLEN & EWAN MCGREGOR INTERVIEW

ウディ・アレン&ユアン・マクレガー
『ウディ・アレンの夢と犯罪』オフィシャル・インタヴュー

ユアン・マクレガー インタヴュー

1  |  2  |  3  |  4



──コリン・ファレルとの出会いについて
ユアン・マクレガー:キャスティングが終了し、ロスで集合するまで、コリンには一度も会ったことがなかったんです。でも最初にあった時からすぐに意気投合しました。揉め事もなかったし、逆上するようなこともなかった。コリンは本当に愛すべき人ですよ。

撮影がはじまってからは、2人で真剣に取り組みました。ウディ・アレン監督はユニークで、他の監督とは撮影方法が違っていました。インサート・カットをあまり入れずに、1つのシーンが長い。台詞は10ページ以上もあり、演技中は常に動いていないといけない。しかも3テイク以上撮ることは稀だから、役者は常にベストな状態で挑まないといけないんです。だから毎朝、コリンと楽屋で落ち合って台詞の稽古をしました。メイクの間もね。
──ユアンにとって、今回が初めてのウディ・アレン作品への参加となった。いつか彼の映画に出たいと思っていたという、ウディ・アレン監督の印象について
ユアン・マクレガー:ニューヨークにある彼の事務所で会う約束をしたんです。僕のほうが先に着いてしまったんだけど、遅れてきた監督は、しどろもどろになりながら、何度もしきりに詫びるんです。「本当に申し訳ない。急いで歩くんだけど、どうしてもいつも遅刻してしまって・・・。」って。そのときにまるで、彼の作品の中に自分が入り込んでしまったような不思議な印象をもったんです。たった45秒しか会話をしていないのにね!
──それから1ヵ月後、映画の撮影に入ったという。ウディ・アレンとの仕事は、実際どうだったのか。
ユアン・マクレガー:彼についての矛盾した話はたくさん聞いていました。俳優には直接話しかけない、名前で呼ばない、演技指導をしないなどの証言を読んだこともありました。現場に入るまでどうなるのか想像ができなかったのだけど、実際に聞いていたこととは全然違ったと証言できますよ! 本当に熱心に演技指導をしてもらいました。他の経験のない監督からこれだけ詳しく説明を受けたらうんざりしたでしょうが、彼からの指導は逆に気持ちがほぐれました。しっかりと導いてくれる監督でした。
1  |  2  |  3  |  4