OUTSIDE IN TOKYO
Adan Jodorowsky INTERVIEW

アダン・ホドロフスキー『エンドレス・ポエトリー』インタヴュー

6. 間もなく、長編映画の監督としてデヴューしたいと思っています

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OIT:でも、また次の話があればやりますよね?
アダン・ホドロフスキー:もちろんです。実際、次の作品は一番面白いものになると思います。『リアリティのダンス』は22年振りに父が映画を撮った作品で、その時は本当に久しぶりだったので、どうやってやるのか、という部分で本当に一生懸命にやったと思うんです。それから、『エンドレス・ポエトリー』を作って、だんだん感覚が戻ってきた。だから、次はもっと余裕を持って出来ると思うんです。特に、アレハンドロがフランスに渡ってシュールレアリストたちやマルセル・マルソーのような人達と出会い、その後、メキシコに行ってヒーラーと出会う、彼の人生で一番面白いところを描くことになると思います。

OIT:丁度、『エル・トポ』が始まる前まで、ということになりますね。
アダン・ホドロフスキー:そうです、その直前までですね。

OIT:それで丁度、円環が閉じるという感じですが、ファンはその先もさらに期待しています。
アダン・ホドロフスキー:その後は、私の人生についての映画が作れます。

OIT:ご自身の作品の計画があるのですか?
アダン・ホドロフスキー:今、脚本が60ページまで進んでいます。ちょっと怖い映画になると思います。間もなく、長編映画の監督としてデヴューしたいと思っているんです。自分の中では、映画監督というのは、少なくとも35年は人生を生きて、色々な経験をして、人間として成熟してからじゃないと出来るものではないと思っていて、今、その準備が漸く出来た頃だと思っています。アメリカで撮れるよう準備を進めていますが、商業主義にのるつもりはなくて、作家主義でやりたいと思っています。予算の関係もありますが、メキシコで撮るかもしれないし、あるいは、日本で撮ることも考えています。”貞子”さんにも出てもらって(笑)

OIT:日本のスターですからね(笑)、今日はありがとうございました。未来の巨匠の作品を楽しみにしています。
アダン・ホドロフスキー:どうもありがとう。

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