OUTSIDE IN TOKYO
HYUNRI & M. YAMAMOTO INTERVIEW

玄里(ヒョンリ)『水の声を聞く』インタヴュー with 山本政志

7. 名画座はよく一人で行きます(玄里)

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山本政志:それと役者だよね、女も素晴らしいし、男のごつごつした顔って日本の役者いなくなったじゃん、つるんとしちゃってるから。『仁義なき戦い』(73) の頃の、あのぷんぷんするような顔って韓国映画にはいるけどな、日本映画にはいない。
玄里:(韓国映画は)むしろごつごつした人しかいない。
山本政志:素晴らしいね、『哀しき獣』(10)とかあの辺の俳優は。
玄里:ハ・ジョンウとか。
山本政志:あいつ凄いよね、素晴らしいじゃんキャラクターも。
玄里:チェ・ミンシクとか、ソン・ガンホさん。
山本政志:あの辺の役者のレベルは素晴らしいね、オーラがあるしなぁ。
OIT:韓国の俳優さんで撮ってみたいですか?
山本政志:凄くある、ソル・ギョングとか、凄くやりたいね。あと『シークレット・サンシャイン』(07)の、、、
玄里:チョン・ドヨンさん。私、『シークレット・サンシャイン』は韓国映画で一番好きです。
山本政志:あれは素晴らしい映画だね。チョン・ドヨンあまりにも素晴らしくて、彼女の作品全部観たんだけど、小学生やってるやつ見た?
玄里:見た見た。何でしたっけ題名?ランドセルしょってるやつですよね。(注:『我が心のオルガン』(99))
山本政志:そう、それ無茶だろうって思うんだけど、段々小学生に見えてくるんだよなぁ。
玄里:私、先週ソウルに行っている間、ムン・ソリさんに会ったんです。ムン・ソリさんは『オアシス』(02)の人。
山本政志:(『オアシス』は)彼女も凄いけどソル・ギョングも凄かったなぁ。受けの芝居がね。
玄里:『ベパーミント・キャンディー』(00)とかね。
山本政志:彼も相当な役者だよね。
玄里:みんな美形じゃないっていうのがいいですよね。
OIT:玄里さんは、日本映画の方はどうですか?
玄里:一番見てるのは日本映画だと思います。
OIT:ハリウッド映画より?
玄里:ハリウッド映画より日本映画だと思いますね、昨日は『市川崑物語』(06)と『雪之丞変化』(63)見たし、今村昌平監督の『復讐するは我にあり』(79)とか好きですね。
山本政志:結構昔の観てるんだよな。
玄里:昔の映画多いです、名画座はよく行きます。
OIT:あ、行くんですね、一人で?
玄里:一人で行きます。
山本政志:本当に見てる、凄い見てるよ。
OIT:シネフィルですか?
玄里:シネフィルってよく分からない(笑)。
山本政志:蓮實さんの匂いを感じるよな、蓮實さん自身は素晴らしいんだけど、類似品がなぁ・・
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